有田ミカンはブランドか!

有田ミカンはブランドか!

今回の旅のもうひとつの目的は< ミ ・ カ ・ ン >。
そう、毎年、季節のおいしいミカンが楽しみのひとつ。
あまくておいしいミカンを一日ひとつかふたつ食べると嬉しくなります。

といって、なかなかお店で買うとそんなに安いものではありません。
これまで通販で訳ありミカンを買ってたんですが、今年の1月に尾鷲の道端で買ったミカンがおいしくて、そろそろ早生のミカンも出てる頃ですし、いいミカンを探しに行ってみました。

和歌山といえば有田ミカン?
確かに有名だし、道々、ミカンの直売所があるんでいくつか寄ってみました。
でも、一口食べるとけっこう酸っぱかったり高かったり。
立ち寄った、ひとつの直売所で「サンプルあります?」って聞くと、嫌そうな顔しながら奥から古そうで超々小さいミカンもってきていただきました。
食べたし買わないわけにもいかないかと、一袋500円のミカンを買いましたが、たいして大きくないし、いかにも日が経ってそうだし、小さいし。
ついでに、焼酎につけた渋柿をしきりにすすめられて、確かに珍しかったんで、こちらも500円で買いました。
「甘いよー!」ってばあちゃん言ってた割には、旅館に着いて食べてみると、たいして変わった味もしないし、なんだかなー、とちょっと損した気分になりました。
途中で買った南高梅をあてにチューハイで流し込んどきました。

やっぱ、去年買った尾鷲の店で買うか、と気を取り直して、風呂に入って水?に流すことにしました。

白浜から尾鷲は相当ロングな山道。
年を追うごとに車の運転もたいへんになってきて、しかも、山道飛ばしたい人にはけっこう追い回されますしね。
私も、バイクに乗ると人が変わるんだけど、車はいたって安全運転。

この旅行中も、「そんなにあおったって前にも車いるんだし」と思いながらも、散々あおられました。
いつから、日本はこんなにあおる人増えたんですかね。
しかも、つい先日まで静岡のあおり事件のこと連日テレビでやってたのにね。
私の車一台抜かしたところで、どうすんのよ?って何度も思わされました。

横道それましたが、そんで、和歌山と三重の県境あたりをさしかかったところで、「丸山千枚田」なる看板を発見。
別に急ぐ旅でもないし、ちょっと寄り道していくか、ってさらに細い山道に分け入ったんであります。
すると、なんとも素晴らしい景色が。


棚田の存在はもちろん知ってましたが、ここは規模が違う。
しかも、この山奥で(山だからこそ棚田なんですが)。
これ、田植えとか稲刈りの季節に来たらきれいでしょうねー。
あとから調べると、けっこう有名なところだったらしく、知らなかった自分がちょっと恥ずかしかったりして。

で、棚田を眺められる高台の休憩所で、さっき道の駅で買ってきたサンマ寿司とめはり寿司をいただくことにしました。
天気がよかったのもありますが、予定外のおいしいお昼がいただけました。

と、そこに無人販売所が。
よくみるとミカンが二袋。
中身は多いし、しかも、100円。
えー、これ100円(トップの画像)!!!
有田で買った500円のミカンはいったい何だったんだ!!!って怒りが蘇ってきましたよ。
思わず二袋、すぐにゲットして、これって、近くの人が出してるんだよね、と思い始め、どっか近くの人に聞いてみようと思いました。

で、車を100Mほど走らせると、小さな小屋の奥にミカンが積んであるではないですか。
さっそく、周りを見渡し、たぶん持ち主だろうと思われる民家を訪ねていきました。
小さいかわいいおばあちゃんがでてきて、「そこの無人販売のミカンってこちらで出されているんですか、余ってればもう少し欲しいんですけど」っていうと、小屋まで降りてきて、ミカンの大きなケースをだしてくれました。
選別して残った傷物なんかがまじってるケースでしたが、「これならひとつ1000円でいいよ」って言われて、「えー、1000円でいいんですか?」っていいながら、心の中で「やったー!」って叫んでましたよ。
だいたい15キロくらいありそうですが、これを2つ、2000円で分けてもらいました。
そしたら、「こっちのは傷物でだいぶ悪いのもあるけど、これならもってきな」って。
なんと、傷物ですがタダで分けてあげるというではないですか。
「ホント、いいんですか?」って確認しても、「どうぞ、どうぞ」って言われるもので、それなら遠慮なくっていうことでいただいてきました。
全部で40キロはあるかなー。
トランクはミカンでいっぱいです。
たっぷりお礼を言って、「またきねてー」と言われて「ぜひきますー」ってお別れしました。
ほんとかわいくてステキなおばあちゃんでした。

で、そこからまた延々山道を尾鷲に向けて走っていると、道のあちこちに無人の販売所があります。
でも、どれもほとんど品物がない。


これ、けっこう人気なんだと思います。
どれも基本は1袋100円なので、残ってたミカンを買ってお金を入れると「ジャリッ」って音がします。
100円玉がたくさん入ってそうです、それくらい売れてるってことですよね。

さらに1キロほど走っていると、無人販売所に品物を補給しにきているおばあちゃんに遭遇。
さっそく車を止めて話を聞くと、こちらも100円でしっかり量の入ったミカンを補給されてました。
せっかくなので「3つください」って300円渡すと、棚の奥をごそごそして、「これ傷物だけともってきな」ってまた一袋分けていただきました。

私にとってみれば、傷物でも規格品でも、味がおいしければどっちでもよし。
こんなラッキーに何回も遭遇できて、ほんと、心が和むというか、おばあちゃんの優しさに感謝して、車のなかはミカンいっぱいになって帰ってきたのでした。

気を付けよう、道端のミカンの直売所!

騙されるな、ミカンは有田だけじゃない!



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